2020年度、中小企業診断士試験に合格した福朗です。
2017年に2科目、2018年に3科目、2019年に2科目で一次試験合格、その年の2次試験は不合格。2020年、2次試験に合格しました。
中小企業診断士試験の合格までに、実際どのくらいの時間がかかるのでしょうか?
予備校のカリキュラムなどは、ストレート合格や1.5年コースが多いですが、多くの受験生にとって現実的でしょうか?
中小企業診断士試験は、3ヵ年計画がおススメです。
科目合格を積み重ねて1次試験に合格し、2次試験対策に十分な時間を割くことができる3ヵ年計画です。
特に、以下一つでも該当する人は、3年計画をおススメします。
- 1週間に20時間以上(1年間に1000時間以上)を勉強に割けない
- 暗記力や思考力に圧倒的な自信があるとはいえない
- 「1を聞いて10を知る」タイプでない
- 複数のことを同時に進めることが苦手
- 出身高校が県のトップレベルではない(偏差値60以下)
具体的にはこんなプラン↓↓↓。
1年目;1次4~5科目受験(高得点を狙える科目は、2年目に残す)
2年目;1次2~3科目(得意科目と苦手科目のミックス)受験しながら、2次試験対策のためにしっかり時間を割く(イメージは、全体の60%~70%くらいは2次試験対策に割く)
*幸運にも2年目で合格できれば、あなたは相当優秀です!
3年目;2次試験に“全集中”
心にとめておくことは、中小企業診断士試験の本番は「2次試験」ということです。
1次試験は、時間制限がないマラソンみたいなもの。
時間と労力を惜しまなければ、必ず合格できます。
1次試験の勉強範囲はとにかく広く、大変なのは確かですが、本当に苦労するのは2次試験です。
なぜなら、1次試験の内容はそれほど難しくはなく、1度か2度読めば、“なるほどぉ~”と理解できるものばかりです(少し学問的な要素が入る経済政策や専門知識を必要とする財務・会計の一部を除きますが。。。)。 例えば、簿記2級や宅建などを勉強したことのある方は、理解するのに時間がかかったパート(私は、工業簿記、連結決算、民法などに手こずりました。。。)がいくつかあったかと思いま。しかし、診断士の1次試験は、そんなことはほぼありません。
ただただ、覚える範囲が広い、それだけです。
2次試験では、思考力や読解力が必要となる。
2次試験のために新しく覚える知識はほぼありませんが、代わりに新たな考え方を習得する、あるいは思考のクセを修正する必要があります。その修正に、どうしても時間がかかるのです。
例えば、泳げない人が泳げるようになり、右投げの人が左投げになるようなものです。
ちなみに、上述の項目に該当しない優秀な受験生(約7%くらい)は、2次試験に必要な思考パターンを既に持っているので、数か月間の過去問や練習問題を取り組めば、サクッと合格するだろうと思います。
一方、上述の項目に該当する私のような平凡な受験生は、これまでの思考パターンを2次試験用に改善していく必要があります。長年の思考パターンを修正していくのは、一苦労です。スポーツや音楽をしていた人ならわかると思うのですが、自分のクセを修正するのは大変ですよね。時には、プライドや経験が邪魔してしまいます。。。ーー;
クセをどのくらいの期間で修正できるのかは、個人差があるかと思いますが、少なくとも1年以上はかかるのではないかと、個人的には思います。
そのため、2年目から2次試験対策に多くの時間を割き、3年目につなげるのが良いのです。
私は診断士試験の勉強する前に、USCPA(米国公認会計士)、簿記2級、宅地建物取引士に合格していました。そのため、そこそこ自信があったので、2年でサクッと合格するつもりでした^^;
しかし、異なる科目を同時並行で習得することに手こずり、自分の思考パターン(思考のクセ)を改善するのに1.5年くらいかかってしまいました。 結果、勉強を始めて筆記試験に合格するまで3年10ヶ月かかりました^^;
まとめ
記憶力や思考力に自信がない方は、3ヵ年計画をおススメします。理由は、特徴が異なる7科目を同時並行で勉強することは結構大変。加えて、新たな思考パターンを習得するのは、もっと大変。特に、考える習慣が不足している人は。
そのため、3年計画を立てて、2次対策に十分な時間がとれるようにする。
1年目;1次4~5科目を受験
2年目;2次対策をしっかりやりつつ、残り2~3科目を受験。
3年目;2次試験に“全集中”
1次試験の学習範囲は広く、2次試験は思ったように点数が伸びない、など心が折れることがあるかもしれません。
でも、自分の弱点を認識し、着実に改善すれば、誰でも合格できる試験です。 ぜひ頑張ってください!